【現在為替レートと過去レート比較】
2007年9月14日(金)時点での東京三菱Bankの為替レート(TTM中値)では、1US$=115.08円=31.43Bath=9,356Rp(1B=3.66円)のレートであった。これって、3年前の私の記憶が正しければ、1US$=105円=42Bath(1B=2.5円)ぐらいだったから、ドルに対しても、円に対してもバーツ高は異常だ。1995年4月19日に、日本円もドルに対し、瞬間風速的ではあったが、1US$=79.75円の史上最高値をつけた事があったが、バーツ高は、それ同等のインパクトではないだろうか?今、振り返れば、当時の究極円高の時は、橋本政権は、金融テコ入れしたけど、結局は、外国圧力によって、金融市場の自由化(通称:金融ビックバン)をやらぜるを得なかった歴史だったかなぁ~って振り返る。まてよ、今のバーツ高の背景を知る必要がある!
【バーツ高の影響は?】
普通、政情不安定(07年9月軍事クーデター+タイ南部独立紛争)を考慮すると、バーツ安傾向なはずが、その逆。現在の軍事暫定政権も今回のバーツ高に対し、短期金利レートの引き下げを実施しているが効果なし。まさに、橋本政権とステップは似てる。現時点では、日本の製造業はタイを拠点にアセアン生産拠点と位置づけているメーカーが多く、部品単位でも、完成品単位でも戦略的輸出拠点と位置付けている。ここ3年で、対ドルに対して、25%もバーツ価値が上がるとなると、それはそれは、輸出競争力ってのはガタ落ちな訳で・・・ その先に見えるものは?
【バーツ高にさせる要因は?】
1997年にタイ発のアジア通貨経済危機は、後に、IMF介入により、タイ、韓国、インドネシアは、丸ごと支配された構図は歴史で習った。IMFの強要する規制撤廃、自由化、民営化によって、この三ヵ国は、財閥解体され、欧米多国籍企業へと支配権を奪われた。あの時は、対ドルに対し、暴落を極めた結果、国家財政大赤字、民間企業連鎖倒産、失業率うなぎ昇りの結末だった。今回は、逆で、異常なまでの対ドルでの高騰。これは、っこれは、タイ経済を失速させるだけでなく、アセアンに横倒され、日本へも津波レベルで襲ってくるぞ。昨年の軍事クーデータでタクシン首相の後を受けた暫定政権は、タクシン政策に対して、開放の度合いを狭めている。早く軍事政権を解体し、外資にフリーオープンしないと、このバーツ高は止まらない、いや、非民主政治への警告として列強は、このバーツ高を継続するのだと予測する。
【対ドルのバーツ価格推移-過去10年の歴史】
24.5バーツ/ドル(97年通貨危機前、固定ドルベック制) → アメリカ長期景気回復+経常赤字の観点から"強いドル宣言" → 固定制バーツは、連動して価値増加 → アジア輸出品の競争力激減 → 投資家が引き上げ → ヘッジファンドが動く(経済状況と通貨評価のズレを売りさばく) → ヘッジファンドによる空売り攻勢(空売り=現物を所有していないのに、対象物を売る行為。過大評価されている通貨に空売りを仕掛け、安くなった時点で買い戻す事で利益得る) → タイ中央銀行もバーツ買入れにて抵抗 → 外貨準備高底を突く → 対ドル変動相場制導入(1997年7月) → 58バーツ/ドル(1998年1月最安値) → 31バーツ/ドル(2007年9月) → さて、今後、どうなる? 正直、次期自民党総裁が福田さんとか麻生さんとか言ってるよりも、こっちの方が、日本経済に与える衝撃度は仮面ライダー電王級なのに!
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